2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ギリシャ喜劇 「女の平和」  アリストファネス著

女の平和 (岩波文庫 赤 108-7)評価★★★ 先日、ソポクレスのギリシャ悲劇にして古典中の古典、「オイディプス王」を読んだので、今度は喜劇にしようと思って、この本を手に取った。本作品は、古代ギリシャのアリストファネスの喜劇。別の喜劇「雲」等でソクラ…

岩波新書 「ソクラテス」 田中美知太郎著

ソクラテス (岩波新書)(1957/01)田中 美知太郎商品詳細を見る評価★★★ 過日、インターネットの討論番組を観ていたら、とある社会学者が、ソクラテスと初期ギリシャ哲学について熱く語っていた。曰く、「初期ギリシャ哲学は様々な自然を源とする(アミニズム的…

映画 「PARIS(パリ)」      セドリック・クラピッシュ監督作

評価★★ 同じ監督の手になる「スパニッシュアパートメント」「ロシアンドールズ」で同じく主人公を演じたロマン・デュリスが、今回も主人公を演じている。彼はパリ社交界の狭き門、ムーランルージュのダンサーで、これから活躍しようと思っていた矢先に心臓病…

評論 「日本の10大新宗教」 島田裕巳著

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)(2007/11)島田 裕巳商品詳細を見る評価★★★ オウム真理教事件の際、それまでオウムに擁護的だったと批判を受けたことで長らく活動を抑制していた著名宗教学者、島田裕巳が書いた、現代新宗教(新興宗教)の入門書。 10大新宗教…

自伝 「福翁自伝」  福沢諭吉著   岩波文庫

新訂 福翁自伝 (岩波文庫)(1978/01)福沢 諭吉富田 正文商品詳細を見る評価★★★★★ 1897年(明治31年)、開国の思想家、福沢諭吉が65歳の時に著した自伝。弟子に向かって口述したものを速記させて刊行。年末に読んだ水村美苗の本で、本書のことが絶賛されて…

エッセイ? 評論? 「日本語が亡びるとき」 水村美苗著

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で(2008/11/05)水村 美苗商品詳細を見る評価★★★★ 最近、本屋に平積みになっている話題の本だけど、煽り立てて買わせようとするタイトルがいやで読もうと思わなかった。タイトルが胡散臭いって思わない? オレだけかなあ。…