2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

評論 「プラトン哲学」  ジョン・バーネット 岩波文庫(絶版)

評価★★★ 生涯を哲学家プラトンの著作研究に捧げたというイギリスの硯学によるプラトン入門書。 入門書といっても論文調で、しかもすでに絶版書。漢字はどれも旧字、言い回しもひと時代前のもの。けっして読みやすいとは言いがたいが、内容は濃厚で読んでいて…

新書 「無宗教こそ日本人の宗教である」 島田裕巳

無宗教こそ日本人の宗教である (角川oneテーマ21)(2009/01/10)島田 裕巳商品詳細を見る評価★★★★ 08年の読売新聞調査によると、日本人の約7割が「自分は信仰を持たない」と答えたという。「信仰を持たない」、言葉を換えれば、「無宗教」である。オウム事件…

小説 「三四郎」  夏目漱石

三四郎 (新潮文庫)(1948/10)夏目 漱石商品詳細を見る評価★★★★★ 久しぶりに漱石でも読んでみようと駅の書店で手に取った。 熊本の高等学校を出て東京の大学に入学した主人公、小川三四郎と周囲の女性らが織りなす青春小説。彼は、東京に向かう汽車の中で出会…