映画 「僕たちのバイシクルロード」

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評価★★

 2005年、いとこ兄弟のイギリス人学生2人が、ツーリングバイクにまたがり、英ブルックファームを出発、世界7大陸走破の旅行に試みる、その900日を記録した映画。

 英仏海峡フェリーにのってフランスに向かい、飛行機に乗らずに欧州大陸・ユーラシア大陸を横断する。中国を下り、タイからは貨物船に乗船させてもらって豪州にいき、豪州では小冊子をつくって販売し、お金を貯め、これまた貨物船でただで南極に赴く。南米を経て北米にいき、アフリカを経て帰国する。おそらく裕福な若者なのだろう、タイに3ヶ月、豪州メルボルンに6ヶ月いるなど、かなりのんびりとした旅行なのだ。彼らが話せるのは英語のみで他の言葉を学ぼうとする微塵の努力も感じさせない。更には、途中で伝染病に罹ったり、酔って大けがしたりして、一カ所に長く逗留することもあるが、そもそも彼らはTシャツにサンダル姿で始めからやる気がないw。彼らには青年旅行にありがちな切迫感や悲壮感がまったくない。だから、深夜特急のような冒険味もあまりない。映像もど素人の二人が撮ったせいか、ときにザラついていて観にくい。でも編集がいいせいか、最後まで楽しめた。特に良かったのは南極に降り立ったシーンで、ペンギンやアザラシのあまりの可愛らしさにハッとさせられた。一緒に観ていた女性は観てて腹が立ったらしいけど。