ハーレクインロマンス 「偽りのハッピーエンド」 ジェニー・ルーカス著


偽りのハッピーエンド (ハーレクイン・ロマンス)偽りのハッピーエンド (ハーレクイン・ロマンス)
(2009/07)
ジェニー ルーカス

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評価★


2009年7月刊行。
ツイッターで「ハーレクインの秘書モノがすばらしい件について」っていうはてなブログhttp://anond.hatelabo.jp/20111019011833が話題になっていて、そういや今までハーレクイン一冊も読んだことなかったなーと思って、好奇心から読んでみよーと同ブログのおすすめ本を一冊選んで購入した。ちょうど10月末にソウル旅行があり、羽田・金浦間の行きの飛行機の一時間半で読むことができた。

 内容は、実業家ニコスの秘書であるアンナ・ロストフという若い女性の主人公が、一夜の過ちから上司である実業家ニコスと情事に堕ち、彼の子供を身ごもり、出産する。しかしニコスは、自分の子供への愛情から新たな秘書を雇い、アンナと子供は自分の屋敷に幽閉してしまう。とはいえ、もともとニコスは一人の女にとどまることなど決してないプレイボーイ。アンナはニコスが新しい秘書とできて自分への愛情がなくなったと思い、息子をつれて屋敷を逃げ出し、故郷ロシアに向かうはいいが、すぐにニコスに捕まってしまい、再び屋敷に連れ戻される。ニコスは自分は女好きでアンナの愛だけに応えることはできないとアンナにはっきり伝えるが、自分の魅力の虜になっているアンナはきっと自分から離れられないことも分かっていて、アンナに抱いて口づけし籠絡しようとする。アンナはニコスが自分だけを愛しるような男ではないと分かっていても、ニコスにキスされるととろとろに溶けてしまうw。とはいえ、毎日仕事もなく、自分に愛情のない彼の屋敷で暮らし続けることはできない。加えて若きブロンドヘアーの新しい秘書は、ニコスとの情事をアンナにたびたび自慢してくる。再び堪え兼ねたアンナは、幼なじみでニコスのライバル実業家、しかもアンナのことが好きだというヴィクトルを頼り、色仕掛けで仕事をもらいに行く。しかしながら、ここでもニコスが情報を知ってアンナが向かったヴィクトルのナイトクラブに駆けつけ、今にもヴィクトルがアンナの豊満な胸に手を触れようとした瞬間に立ちふさがる。なんとニコスは元ボクサーなのだw。一発でヴィクトルをのしてしまう。
ニコスは自分が知的で仕事のできるアンナを愛し、美しくセクシーな肢体を求めていることに気付く。そして結婚指輪を買い、アンナにプレゼントする。アンナはニコスのプロポーズを断るが、後でニコスが本当に自分を愛していること、新しい秘書とはエッチもしてないことを知り、ニコスの愛を受け止める。そして抱かれるw。

 そんなバカバカしいストーリー。はてブロが褒めるほどに価値は感じなかった。もちろん最初から分かっていたことだけど、単なる女性向けのエロ小説で、まあ暇つぶし(+おかずネタ)程度の小説であった。まあ、フランス書院の男性向けのやつとかに比べるとちょっとだけ品があるので、また一回くらいは読むかもしれないw。