「未来を予見する5つの法則」 田坂広志著
未来を予見する「5つの法則」 (2008/09/19) 田坂 広志 商品詳細を見る |
評価 ★
で、次に読んだのが、この本。
この本にいたっては、第1章から第6章までのうち、第1ー5章が下にレビューを書いた「使える弁証法」を体裁だけ変えて、ほぼ丸々焼き直ししたものである。ああ、著者及び出版社はこのことについてどう思っているのだろうか。こんな詐欺紛いのビジネスをしていれば、著者の本を一冊読んで刺激を受け、もう一冊別の本を読もうとした一人のファンを、大いに落胆させることにならないか。
強いていえば、「使える弁証法」と比較して第6章だけが違うから、読んでムダだとは言わない。第6章のポイントは4点、いずれもこれから起りうる未来を予見したものだ。
? ボランタリー経済の拡大 (例 アマゾンのビジネスモデルは、マネタリー経済とボランタリー経済が融合した新しいビジネスモデルである)
? 参加型イノベーションの拡大 (例 ウェブ2・0)
? 言語からイメージによるコミュニケーションの時代へ
? 考える力から感じる力の時代へ
一応どれも同感します、なにせ抽象論だからね。しかし、ヘーゲルって、「ミネルヴァのふくろうは黄昏時に飛ぶ」として知識人を批判していたけど、著者は、ミネルヴァのふくろうでもない。