社会科学エッセイ「ウェブ進化論」  梅田望夫 (2006.3.28)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
(2006/02/07)
梅田 望夫

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評価★

 簡潔に言えば、インターネットの未来がどうなっていくのか、その方向性を分かりやすく書いた本。
 
 昨今様々なメディアで喧伝される、次世代のウェブ、「web2.0」(ウェブの次なるバージョンという意味で2.0をつけただけ)について説明しているのだが、同じIT企業でも、ビジネスモデルとしてweb1.0の世界に属する企業が、楽天ライブドア、ヤフーであって、それよりも進化した同2.0に属するのがグーグル(アマゾンも入る)らしい。巷間いわれるグーグル礼賛本とまでは言わないが、グーグルという会社がとってもいい会社に思えてくる。
 確かに、グーグルの企業活動を見ていると、これからはオンラインストレージ化も進みそうだし、ソフトはみな、OSからアプリケーションまでオンライン利用もしくは携帯する時代が来るような気がする。
 
 ところで、物語の好きな自分には久しぶりの啓発書となったが、実はこの本に書かれていることって、ほんの1、2ページ、もっと言えば、5行ほどで済む気がするのは失礼かな。たぶん、新聞等に出ているであろう多くの書評の中には、同書より簡易にまとめられた文章があるかもと感じてしまう。著者や出版社には申し訳ないが、買わずに立ち読みで十分だと思う。