映画「歓びを歌にのせて」  (2006.2.15)

歓びを歌にのせて (限定版) (特典CD封入)歓びを歌にのせて (限定版) (特典CD封入)
(2006/06/21)
ミカエル・ニュクビスト

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評価★★★

東急文化村ル・シネマで観た。上映初日からだいぶ経ってんだけど、館内に人は多かった。年配の人が多かったけど。

 今をときめく天才指揮者が、多忙のあまり重い心臓病を患ったことで仕事をやめ、生まれた故郷の田舎の山村で、第2の人生を送り始める。そんな彼が、たまたま村の教会の聖歌隊を指導することに。そこに集う、歌は下手だし、それぞれの家庭に問題を抱える人たちの、純粋に音楽を楽しもうとする姿に接し、小さい頃からの夢であった、「音楽で人々の心を開かせたい」という想いを叶えていく、というストーリー。

 話は単純だけど、コーラスのシーンは圧巻。迫力のある歌声が映画館中に響き渡る。そして、不思議な映画でもある。クライマックスが2度あるんだ。だから、一度目のクライマックスの後はちょっと退屈になったけど、最後にもう一度訪れるクライマックスがこれまたステキだから、観て良かったと思った。ただ、どちらのクライマックスにも感涙の声が聞こえてきた。おいらはそこまでは。。。ん〜、登場人物がみな比較的高年齢なことを考えると、おいらがもっと齢を重ねていたら、もっと感激したかも。
 
 あ、ストーリーとは無関係だけど、意外なのが、北欧の人って、スウェーデン人って、こんなに直情的なの? ってこと。だって、コーラス隊の仲間内が、ののしり合いとしか思えない激しい口論をした直後に、すぐ仲直りして和気あいあい歌を歌うんだ。その喜怒哀楽の展開の早さは、ロシア文学に出てくる登場人物のようだった。