映画「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」 (2006.2.14観賞)

プルーフ・オブ・マイ・ライフプルーフ・オブ・マイ・ライフ
(2006/08/25)
グウィネス・パルトロウ

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評価★★★★

 とっても大好きな女優、グウィネス・パルトロウの主演映画。旦那である、コールドプレイのクリス・マーティンが、実に羨ましいw。
 
 グウィネスは、かつて天才数学者として一世を風靡した父(アンソニー・ホプキンス)を亡くし、深い悲しみを背負うこととなる娘役。
 娘は、父の数学的才能を受け継いだものの、その代償として父の情緒不安定さも引き継いでしまい、父の死を表面的に悼む周囲に合わせることができず、死後突然帰ってきた姉にも反感を覚える。唯一、父の弟子で娘をずっと好きだった学生(ジェイク・ギレンホール)を支えにするも、信頼して渡したはずである、自らが打ち立てた驚愕の数学的証明を父の偉業と疑われたことで、信頼関係も崩れてしまう。
 
 正直いって、ストーリー自体はありがちなものだし、ハッピーエンドな結末も物足りないと思う人が多いだろう。でも、そもそも舞台で使われていた原作を映画化したものだから、そんなに新鮮になるものでもない。そう思って観ると、楽しめるんじゃないかな。特筆すべきは、グウィネスとアンソニー・ホプキンスの演技。まさに「怪演」! この2人の演技だけでも観る価値がある。 
 
 そういや、数学者の話として、1、2年ほど前に小川洋子の「博士の愛した数式」を読んだが、個人的にはあれよりこっちの方が好きかな。あっちは上品すぎて。。。数学者はやはり、純真無垢な存在ではなく、この映画のように狂気じみた存在であって欲しいねw。