きみに読む物語(2005.8.30)

きみに読む物語きみに読む物語
(2004/12)
ニコラス スパークス

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評価★★★★

劇場映画には思わず涙したほど感動し、ちょっと読んでみたかった本。実は、「こんなアホらしいほど純粋は恋愛小説なんて、男が読むのはどうだろうか」と敬遠していたが、先日、たまたまマイミクさんにお借りする機会があり、お借りして読み飛ばした。
 
 ストーリーはありきたりで、田舎に住み、詩を愛する主人公が、とある天真爛漫な名家の娘に恋い焦がれ、つき合うことに成功したものの、ロミオとジュリエットがごとく、親に反対されて引き裂かれてしまう。いつしか娘は男を忘れ、他の男と婚約する。しかし、二人は再び出会う。なんと男はずっと愛し続け、その愛は、娘が齢を重ね、アルツハイマーに冒されても続く、、、と、何度も聴いたことのあるようなお話。
 でも、最後が涙を誘うのよ。映画では思わず嗚咽が出そうになって、こらえるのに必死だったくらい。原作の方も同様で、前半は駄文としか思えないような背景描写に辟易していたが、後半から急激に面白くなる。そんで、最後は、やっぱり泣けてくる(泣かなかったけど)。「終わりよければ、すべて良し」の好例w。