映画「狩人と犬、最後の旅」  (2006.8.24)

狩人と犬、最後の旅 コレクターズ・エディション狩人と犬、最後の旅 コレクターズ・エディション
(2007/03/21)
ノーマン・ウィンター

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評価★★★★★

 原題は"Last trapper"(最後の罠猟師)。WATARIDORIディープ・ブルーなどに続く、自然の雄大さを焦点にしたフランス映画。
 
 ロッキー山脈の北部、アラスカに近いカナダのユーコン準州。そこには、今ではほとんどいなくなった、狩人、ノーマン・ウィンターがいる。グリズリー(熊)もいれば、オオカミもいる厳しい大自然で、スノーモービルや車も使わず、犬ぞりとカヌーで生活している。獲った動物の毛皮を売って生活費にあてているが、動物保護から毛皮が敬遠される昨今、収入は年々少なくなる。ただ、彼が獲る動物は必要最低限。増えすぎた動物を間引きすることで、意図的に生態系を維持しているのだと言う。その論理は東北のマタギとか、インディアンとかと同じなんだね。自然に任せつつも、どこかで神の手が必要ってことなんだろう。
 
 ただ、物語はそんな環境学、生物学を訴えているんではなく、新たに手に入れたメス犬と交流を重ね、その犬がなんとかソリを引けるように成長するまでを描いた、ちょっと予定調和的なハートフルなw作品。
 mixiのレビューでは、「眠かった」「盛り上がりにかけた」などと若干否定的な意見が多かったけど、オレは「WATARIDORI」並みにとても興奮して観ることができた。久しぶりに評価は5ポイントだなも。